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1)社内資料:国際共同第Ⅲ相試験[D4281C00001(REPROVE)試験](承認時評価資料)
2)Torres A, et al.: Lancet Infect Dis. 18(3):285, 2018(著者にPfizer社の社員が含まれる。本研究の論文執筆はPfizer社の支援を受けた。)
D4280C00002試験は欧州医薬品庁(EMA)を含む各規制当局(ROW)D4280C00004試験は米国食品医薬品局(FDA)、それぞれの要求事項を満たす主要目的の解析集団を設定し、別々の試験で実施したが、EMA及びFDA両規制当局と協議し、これらの2試験で無作為化された合計1,033例を単一のデータベースに併合し、単一の試験として解析した。
本資料では、EMAを含む各規制当局での解析手法及び解析結果を示した。
【目的】
人工呼吸器関連肺炎を含む院内肺炎患者(成人)を対象にザビセフタの有効性、安全性及び忍容性をメロペネムと比較検討する。
【試験デザイン】
第Ⅲ相、無作為化、多施設共同、二重盲検、ダブルダミー、並行群間比較試験
【対象】
院内肺炎患者808例[このうち人工呼吸器関連肺炎患者は280例(34.7%)](日本人21例、うち本剤投与11例を含む)
<主な選択基準>
<主な除外基準>
【試験方法】
<ザビセフタ群>
初回投与では、メロペネムのプラセボを1本の静脈ラインから静脈内投与した直後に経験的抗菌療法としてリネゾリドを非盲検で投与し、その直後にアミノグリコシド系抗菌薬(経験的抗菌療法)を非盲検で投与し、同時にもう1本の静脈ラインからザビセフタ(セフタジジム2,000mg+アビバクタム500mg)を8時間ごとに120分かけて静脈内投与した。<メロペネム群>
初回投与では、メロペネム1,000mgを1本の静脈ラインから静脈内投与した直後に経験的抗菌療法としてリネゾリドを非盲検で投与し、その直後に経験的抗菌療法としてアミノグリコシド系抗菌薬を非盲検で投与し、同時にもう1本の静脈ラインからザビセフタのプラセボを静脈内投与した。<腎機能による用量調節>
推定クレアチニンクリアランスが50mL/min以下(中等度〜重度の腎機能障害)の治験参加者では腎機能障害の程度に応じて下表に基づき用量調節を行った。投与期間中、3日ごとに推定クレアチニンクリアランスの測定を実施した。クレアチニンクリアランスが16~50ml/min以下に低下した場合のザビセフタの用法用量
【評価項目】
<主要評価項目・検証的解析項目>
TOC時点の臨床効果(cMITT及びCE集団における治癒の割合)
<副次評価項目>
【判定基準】
<臨床効果>
下表の定義に基づき「治癒」「治癒せず」「判定不能」で評価した。
<微生物学的効果>
下表の定義に基づき「有効」「無効」「判定不能」で評価した。
【解析対象集団】
ベースライン時に呼吸器由来及び血液検体から検出された原因菌(10例以上、mMITT集団)
日本人の患者背景(cMITT集団)
cMITT及びCE集団におけるTOC時点の臨床効果(治癒の割合)は以下のとおりであった。
群間差の95%信頼区間(CI)の下限が事前に規定した非劣性マージン−12.5%を上回ったことから、ザビセフタ群のメロペネム群に対する非劣性が検証された。
ザビセフタ群の有害事象は405例中302例(74.6%)に認められ、主な有害事象は、下痢61例(15.1%)、低カリウム血症43例(10.6%)、便秘25例(6.2%)等であった。
重篤な有害事象は75例(18.5%)に認められ、肺炎7例、敗血症、呼吸不全各5例、心不全4例、敗血症性ショック、誤嚥性肺炎、死亡、多臓器不全各3例、心停止、うっ血性心不全、急性呼吸窮迫症候群、閉塞性気道障害、急性腎障害各2例等であった。
投与中止に至った有害事象は16例(4.0%)に認められ、肝機能検査異常2例、中枢神経系脳室炎、髄膜炎、出血性卒中、痙攣発作、急性冠動脈症候群、急性左室不全、急性呼吸窮迫症候群、慢性閉塞性肺疾患、胸水、悪心、吐き戻し、胆汁うっ滞、急性腎障害、腎不全、皮膚損傷各1例であった。
死亡に至った有害事象は26例(6.4%)に認められ、呼吸不全5例、心不全、死亡各3例、急性呼吸窮迫症候群2例、中枢神経系脳室炎、エンテロバクター性肺炎、敗血症、敗血症性ショック、腹膜転移、出血性卒中、虚血性脳卒中、心停止、心肺不全、気管支分泌物貯留、閉塞性気道障害、誤嚥性肺炎、多臓器不全、突然死各1例であった。なお、投与期間の中央値は10日であった。
メロペネム群の有害事象は403例中299例(74.2%)に認められ、主な有害事象は、下痢62例(15.4%)、低カリウム血症33例(8.2%)、便秘31例(7.7%)等であった。
重篤な有害事象は54例(13.4%)に認められ、肺炎6例、敗血症、呼吸不全各4例、敗血症性ショック、心停止、心不全、胸水、気胸各3例、医療機器関連敗血症、脳梗塞、急性心不全、心肺不全各2例等であった。
投与中止に至った有害事象は11例(2.7%)に認められ、中枢神経系脳室炎、肺結核、敗血症性ショック、腸管穿孔、上部消化管出血、アレルギー性皮膚炎、発疹、皮膚障害、急性腎障害、腎不全、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加各1例であった。
死亡に至った有害事象は23例(5.7%)に認められ、心不全3例、敗血症性ショック、脳梗塞、急性心不全、心肺不全、呼吸不全各2例、HIV感染、肺炎、敗血症、虚血性脳卒中、心停止、心血管不全、心室細動、気胸、死亡、多臓器不全各1例であった。なお、投与期間の中央値は10日であった。
有害事象の発現状況(安全性解析対象集団808例)
いずれかの群で3%以上発現した有害事象(安全性解析対象集団808例)
ザビセフタの効能又は効果、効能又は効果に関連する注意(抜粋)、用法及び用量、用法及び用量に関連する注意(抜粋)は以下のとおりである。
メロペネムの効能又は効果、用法及び用量、用法及び用量に関する注意は以下のとおりである。
リネゾリドの効能又は効果、用法及び用量は以下のとおりである。
バンコマイシンの効能又は効果、用法及び用量は以下のとおりである。
〈複雑性腹腔内感染症〉
〈複雑性尿路感染症〉
〈セフタジジム耐性グラム陰性菌による複雑性尿路感染症または複雑性腹腔内感染症〉
[併合解析(敗血症)]
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