Menu
Close
※1「抗菌薬の臨床評価方法に関するガイドライン」3)において、腹腔内感染症の対象疾患は腹膜炎(骨盤内炎症性疾患による腹膜炎を含めてもよい)、腹腔内膿瘍、肝・胆道感染(胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍)と定義されているが、本試験において承認適応症以外の症例は含まれていない
1) 社内資料:海外第Ⅲ相試験[D4280C00001/5(RECLAIM)試験](承認時評価資料)
2) Mazuski JE, et al.: Clin Infect Dis 62(11): 1380, 2016(著者にPfizer社からコンサルタント料を受領しているものが含まれる。本研究への資金提供はないが、現在のスポンサーはPfizer社である。)
3)抗菌薬臨床評価のガイドライン:厚生労働省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課:薬生薬審発1023(3), 2017
RECLAIM試験は、同内容の2つの治験実施計画書(D4280C00001試験およびD4280C00005試験)に、欧州医薬品庁(EMA)を含む各規制当局(ROW)および米国食品医薬品局(FDA)のそれぞれの要求事項を満たす主要目的の解析集団をいずれの試験にも設定した。その後、EMA及びFDA両規制当局と協議した結果、これらの2試験で無作為化された合計1,066例を単一のデータベースに併合し、単一の試験として解析した。本資料ではROWでの解析手法および解析結果を示す。
【目的】
複雑性腹腔内感染症の成人入院患者を対象に、ザビセフタ+メトロニダゾールの有効性、安全性及び忍容性をメロペネムと比較検討する。
【試験デザイン】
第Ⅲ相、前向き、無作為化、多施設共同、二重盲検、ダブルダミー、並行群間比較試験
【対象】
複雑性腹腔内感染症の成人入院患者1,058例
複雑性腹腔内感染症の定義:外科的介入を要する穿孔性の腹腔内感染症
<主な選択基準>
<主な除外基準>
【試験方法】
<ザビセフタ+メトロニダゾール群>
メロペネムのプラセボ(0.9%生理食塩液)を静脈内投与した直後に、ザビセフタ(セフタジジム2,000mg+アビバクタム500mg)を120分かけて静脈内投与し、その直後にメトロニダゾール500mgを静脈内投与した。これを8時間(±30分)ごとに行った。
<メロペネム群>
メロペネム1,000mgを静脈内投与した直後に、ザビセフタのプラセボ(0.9%生理食塩液)を静脈内投与し、その直後にメトロニダゾールのプラセボ(0.9%生理食塩液)を静脈投与した。これを8時間(±30分)ごとに行った。
<腎機能による用量調節>
クレアチニンクリアランスが31~50mL/min(中等度の腎機能障害)の治験参加者では用量調節を行うこととし、ザビセフタはセフタジジム1,000mg+アビバクタム250mg、メロペネムは1,000mgに減量し、いずれも12時間ごとに投与した。
投与期間中にクレアチニンクリアランスが31mL/min未満に低下した治験参加者には、腎機能障害の程度に応じて下表に基づき用量調節を行った。
クレアチニンクリアランスが31mL/min未満に低下した場合の治験薬の用法用量
【評価項目】
<主要評価項目・検証的解析項目>
TOC時点の臨床効果(MITT及びCE集団における治癒の割合)
<副次評価項目>
【判定基準】
<臨床効果>
下表の定義に基づき「治癒」「治癒せず」「判定不能」で評価した。
<微生物学的効果>
下表の定義に基づき「有効」「無効」「判定不能」で評価した。
【解析対象集団】
ベースライン時に腹腔内由来及び血液検体から検出された原因菌(10例以上、mMITT集団)
MITT及びCE集団におけるTOC時点の臨床効果(治癒の割合)は以下のとおりであった。群間差の95%信頼区間(CI)の下限が事前に規定した非劣性マージン−12.5%を上回ったことから、ザビセフタ+メトロニダゾール群のメロペネム群に対する非劣性が検証された。
ザビセフタ+メトロニダゾール群の有害事象は、529例中243例(45.9%)に認められ、主な有害事象は下痢40例(7.6%)、悪心36例(6.8%)、嘔吐、発熱各24例(4.5%)等であった。
重篤な有害事象は42例(7.9%)に認められ、急性腎不全5例、肺塞栓症、呼吸不全各3例、腹痛、気管支肺炎、カンジダ性敗血症、心不全、消化管ストーマ壊死各2例等であった。
投与中止に至った有害事象は14例(2.6%)に認められ、気管支肺炎、カンジダ性敗血症、気道感染、尿路感染、過敏症、振戦譫妄、頭痛、心不全、右室不全、ショック、下痢、回腸穿孔、薬疹、腎不全、治癒不良各1例であった。
死亡に至った有害事象は8例(1.5%)に認められ、気管支肺炎、カンジダ性敗血症、播種性血管内凝固、心不全、心筋梗塞、ショック、呼吸不全、突然死各1例であった。なお、投与期間の中央値は7日であった。
メロペネム群の有害事象は、529例中227例(42.9%)に認められ、主な有害事象は高血圧、悪心、発熱各24例(4.5%)、便秘20例(3.8%)、下痢17例(3.2%)等であった。
重篤な有害事象は40例(7.6%)に認められ、呼吸不全3例、腹部膿瘍、気管支肺炎、低血糖、心筋梗塞、トランスアミナーゼ上昇各2例等であった。
投与中止に至った有害事象は7例(1.3%)に認められ、貧血、血小板減少症、肺うっ血、薬疹、発疹、そう痒性皮疹、発熱、トランスアミナーゼ上昇各1例であった。
死亡に至った有害事象は5例(0.9%)に認められ、急性心筋梗塞、心不全、心肺停止、心筋梗塞、突然死各1例であった。なお、投与期間の中央値は8日であった。
有害事象の発現状況(安全性解析対象集団1,058例)
いずれかの群で3%以上に発現した有害事象(安全性解析対象集団1,058例)
ザビセフタの効能又は効果、用法及び用量、用法及び用量に関連する注意は以下のとおりである。
メトロニダゾール注射液の効能又は効果、用法及び用量、用法及び用量に関連する注意(抜粋)は以下のとおりである。
メロペネムの効能又は効果、用法及び用量、用法及び用量に関する注意は以下のとおりである。
Ccr※が50mL/min以下の腎機能障害患者(成人)の投与量、投与間隔の目安
7.2 血液透析日には、透析終了後に投与すること。
〈複雑性腹腔内感染症〉
〈複雑性尿路感染症〉
〈院内肺炎(人工呼吸器関連肺炎を含む)〉
〈セフタジジム耐性グラム陰性菌による複雑性尿路感染症または複雑性腹腔内感染症〉
[併合解析(敗血症)]
会員限定コンテンツのご利用には会員登録が必要です。
※ご登録は日本で医療行為にかかわる医療関係者に限定させていただいております。
電話でのお問い合わせ
Pfizer Connect:0120-664-467
(平日9時~17時30分 土日祝日および弊社休業日を除く)
<お問い合わせに関して以下の点をあらかじめご了承願います>
Copyright© since 2010 Pfizer Japan Inc. All right reserved.
電話でのお問い合わせ
Pfizer Connect:0120-664-467
(平日9時~17時30分 土日祝日および弊社休業日を除く)
<お問い合わせに関して以下の点をあらかじめご了承願います>
Copyright© since 2010 Pfizer Japan Inc. All right reserved.
本コンテンツは、日本国内の医療・医薬関係者を対象に、日本国内で医療用医薬品を適正にご使用いただくため、日本国内の承認に基づき作成されています。日本の医療機関・医療提供施設等に所属し、医療行為に携っている方を対象としており、日本国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
あなたは医療関係者ですか?