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※1「抗菌薬の臨床評価方法に関するガイドライン」3)において、腹腔内感染症の対象疾患は腹膜炎(骨盤内炎症性疾患による腹膜炎を含めてもよい)、腹腔内膿瘍、肝・胆道感染(胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍)と定義されているが、本試験において承認適応症以外の症例は含まれていない
1) 社内資料:海外第Ⅲ相試験[D4280C00018(RECLAIM3)試験](承認時評価資料)
2) Qin X, et al.: Int J Antimicrob Agents 49(5): 579, 2017(本研究の論文執筆はPfizer社の支援を受けた。本研究への資金提供はないが、現在のスポンサーはPfizer社である。)
3)抗菌薬臨床評価のガイドライン:厚生労働省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課:薬生薬審発1023(3), 2017
本試験はアジア人(日本人は含まず)を対象に実施された。
【目的】
複雑性腹腔内感染症のアジア人(日本人は含まず)成人入院患者を対象に、ザビセフタ+メトロニダゾールの有効性、安全性及び忍容性をメロペネムと比較検討する。
【試験デザイン】
第Ⅲ相、前向き、無作為化、多施設共同、二重盲検、ダブルダミー、並行群間比較試験
【対象】
複雑性腹腔内感染症のアジア人の成人入院患者432例(日本人は含まず)
複雑性腹腔内感染症の定義:外科的介入を要する穿孔性の腹腔内感染症
<主な選択基準>
<主な除外基準>
【試験方法】
<ザビセフタ+メトロニダゾール群>
メロペネムのプラセボ(0.9%生理食塩液)を静脈内投与した直後にザビセフタ(セフタジジム2,000mg+アビバクタム500mg)を120分かけて静脈内投与し、その直後にメトロニダゾール500mgを静脈内投与した。これを8時間ごと(±30分)に行った。
<メロペネム群>
メロペネム1,000mgを静脈内投与した直後に、ザビセフタのプラセボ(0.9%生理食塩液)を静脈内投与し、その直後にメトロニダゾールのプラセボ(0.9%生理食塩液)を静脈投与した。これを8時間ごと(±30分)に行った。
<腎機能による用量調節>
クレアチニンクリアランスが31~50mL/min(中等度の腎機能障害)の治験参加者では用量調節を行うこととし、ザビセフタはセフタジジム1,000mg+アビバクタム250mg、メロペネムは1,000mgに減量し、いずれも12時間ごとに投与した。
投与期間中にクレアチニンクリアランスが31mL/min未満に低下した治験参加者では、腎機能障害の程度に応じて下表に基づき用量調節を行った。
クレアチニンクリアランスが31mL/min未満に低下した場合の治験薬の用法用量
【評価項目】
<主要評価項目・検証的解析項目>
TOC時点の臨床効果(CE集団における治癒の割合)
<副次評価項目>
【判定基準】
<臨床効果>
下表の定義に基づき「治癒」「治癒せず」「判定不能」で評価した。
<微生物学的効果>
下表の定義に基づき「有効」「無効」「判定不能」で評価した。
【解析対象集団】
ベースライン時に腹腔内由来及び血液検体から検出された原因菌(10例以上、mMITT集団)
CE集団におけるTOC時点の臨床効果(治癒の割合)はザビセフタ+メトロニダゾール群が93.8%、メロペネム群が94.0%(群間差−0.2%、95%信頼区間[CI]:−5.53, 4.97)であり、群間差の95%CIの下限が事前に規定した非劣性マージン−12.5%を上回ったことから、ザビセフタ+メトロニダゾール群のメロペネム群に対する非劣性が検証された。
ザビセフタ+メトロニダゾール群の有害事象は、215例中82例(38.1%)に認められ、主な有害事象は、悪心18例(8.4%)、下痢13例(6.0%)、発熱9例(4.2%)等であった。
重篤な有害事象は9例(4.2%)に認められ、腹部感染、術後創感染、良性・悪性及び特定不能の新生物の転移、貧血、冠動脈硬化症、急性呼吸窮迫症候群、喉頭障害、下腹部痛、胃炎、急性胆管炎、肝機能異常、急性腎障害各1例であった。
投与中止に至った有害事象は7例(3.3%)に認められ、浮動性めまい、悪心各2例、頭痛、睡眠の質低下、急性呼吸窮迫症候群、そう痒症、蕁麻疹、筋骨格系胸痛、疲労各1例であった。
死亡に至った有害事象は認められなかった。なお、投与期間の中央値は6日であった。
メロペネム群の有害事象は、217例中83例(38.2%)に認められ、主な有害事象は、下痢16例(7.4%)、発熱13例(6.0%)、咳嗽8例(3.7%)等であった。
重篤な有害事象は11例(5.1%)に認められ、肺炎、術後創感染、非ホジキンリンパ腫、錯乱状態、誤嚥性肺炎、胃潰瘍、イレウス、急性腎障害、治癒不良、発熱、切開部位合併症各1例であった。
投与中止に至った有害事象は3例(1.4%)に認められ、錯乱状態、浮動性めまい、頭痛、呼吸困難、アレルギー性皮膚炎、多汗症各1例であった。
死亡に至った有害事象は誤嚥性肺炎1例(0.5%)に認められた。なお、投与期間の中央値は6日であった。
有害事象の発現状況(安全性解析対象集団432例)
いずれかの群で3%以上に発現した有害事象(安全性解析対象集団432例)
ザビセフタの効能又は効果、用法及び用量、用法及び用量に関連する注意は以下のとおりである。
メトロニダゾール注射液の効能又は効果、用法及び用量、用法及び用量に関連する注意(抜粋)は以下のとおりである。
メロペネムの効能又は効果、用法及び用量、用法及び用量に関する注意は以下のとおりである。
Ccr※が50mL/min以下の腎機能障害患者(成人)の投与量、投与間隔の目安
7.2 血液透析日には、透析終了後に投与すること。
〈複雑性腹腔内感染症〉
〈複雑性尿路感染症〉
〈院内肺炎(人工呼吸器関連肺炎を含む)〉
〈セフタジジム耐性グラム陰性菌による複雑性尿路感染症または複雑性腹腔内感染症〉
[併合解析(敗血症)]
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