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監修:石川県立看護大学 成人・老年看護学講座 教授 紺家 千津子 先生
ー IADの予防とケアの実践例(尿管理) ー
正常な尿(付着する排泄物・尿の点数:1点)の管理
A3 | 付着した尿や便は皮膚のバリア機能に障害を起こし、角層の組織損傷が生じる。さらに角化細胞の損傷と炎症が引き起こされ、IADが発生する。 |
尿が皮膚に付着することを防ぐことを原則として、下記の標準的スキンケア「清拭・洗浄」と「保湿」を行う。
エモリエントやヒューメクタントが単体で用いられることはまれで、さまざまな剤型に配合される
一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会 編.IADベストプラクティス 照林社,2019
POINT
このようにIADは、皮膚が尿や便に曝露した結果生じる「top-down damage」です。発赤など、比較的症状が軽い状態でも、内部の真皮にも損傷が起きている可能性があります。そのため、IADは発症予防が非常に重要となります。
7)Mugita Y, et al.PLoS One 2015;10(9):e0138117.
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