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監修:石川県立看護大学 成人・老年看護学講座 教授 紺家 千津子 先生
Q5
IADに対するケアはどのように考えるべきか?
A5
IAD-setに基づくIAD-setケアアルゴリズムに沿って、個々の患者に応じたケアを行う。
A3 | 付着した尿や便は皮膚のバリア機能に障害を起こし、角層の組織損傷が生じる。さらに角化細胞の損傷と炎症が引き起こされ、IADが発生する。 |
IAD-setに基づいたケアの指針をアルゴリズムで示したものとして、IAD-setケアアルゴリズムが公表されています(図4)。
個々の患者さんに応じた適切なケアを提供するには、アルゴリズムに沿ってアセスメントを行うことが重要です。
一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会 編.IADベストプラクティス 照林社,2019
POINT
このようにIADは、皮膚が尿や便に曝露した結果生じる「top-down damage」です。発赤など、比較的症状が軽い状態でも、内部の真皮にも損傷が起きている可能性があります。そのため、IADは発症予防が非常に重要となります。
7)Mugita Y, et al.PLoS One 2015;10(9):e0138117.
有害事象は、トビエース群で392例中244例(62.2%)、プラセボ群で393例中142例(36.1%)に認められました。
トビエース群の主な有害事象は口内乾燥133例(33.9%)、便秘35例(8.9%)、めまい14例(3.6%)などであり、プラセボ群では、口内乾燥21例(5.3%)、便秘ならびに疲労各10例(2.5%)などが認められました。
本試験において副作用による死亡は報告されませんでした。重篤な有害事象は、トビエース群では14例(3.6%)、プラセボ群では9例(2.3%)に認められました。有害事象による中止はトビエース群で46例(11.7%)、プラセボ群で22例(5.6%)に認められ、主なものは口内乾燥(プラセボ群1例、トビエース群11例)、便秘(トビエース群2例)、認知機能関連事象(トビエース群3例)などでした。
(引用文献に記載された安全性情報は以上。安全性情報の詳細はDIをご参照ください。)
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