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~海外市販後安全性臨床試験と米国のReal World Evidence~

ゼルヤンツの長期投与試験(1041試験) / 日本のリアルワールドエビデンス(生物学的製剤及びゼルヤンツの長期治療継続率)

Example

「警告・禁忌を含む注意事項等情報」等については製品情報(電子添文等)をご参照ください。

長期投与試験の「1041試験」、 実臨床では「日本のリアルワールドエビデンス(生物学的製剤及びゼルヤンツの長期治療継続率)」についてご紹介いたします。 「日本のリアルワールドエビデンス(生物学的製剤及びゼルヤンツの長期治療継続率)」は、RCTの補助データとして掲載しています。

第1部 長期投与試験1041試験

国内⽤量反応試験・国際共同試験完了例に対する⻑期投与

1041試験:ゼルヤンツは⽇本⼈を対象とした⻑期投与試験を実施しました。

Yamanaka, H. et al.:Arthritis Res Ther 18:34, 2016[L20160201210]より作成
本試験は、ファイザー株式会社のスポンサーシップのもと実施されました。

1041試験:概要試験の概要

多施設共同、⾮盲検、⻑期投与試験

対象
国内⽤量反応試験2試験(MTX併⽤・単剤)のいずれかにおいて12週間の服⽤を完了または国際共同試験において2年間の服⽤を完了したRA患者486例

方法
ゼルヤンツ5mg1⽇2回投与から開始し、患者に対するリスクとベネフィットの評価に基づいて、5mg1⽇2回から10mg1⽇2回への増量、10mg1⽇2回から5mg1⽇2回への減量または⼀時中⽌を可能とした。

安全性評価項目
有害事象、臨床検査値、バイタルサインおよび⼼電図(データは開示されていない)

有効性評価項目
ACR20、50、70改善率、HAQ-DI、DAS28-3(CRP)およびDAS28-4(ESR) 等

解析計画
すべての安全性および有効性データについて記述統計量により要約した。先⾏試験のベースライン値を本試験のベースライン値とした。正式な仮説検定は実施しなかった。

Yamanaka, H. et al.:Arthritis Res Ther 18:34, 2016[L20160201210]
社内資料:国内⻑期投与試験(MTX併⽤・単剤、1041試験)[L20120705089](承認時評価資料)
本試験は、ファイザー株式会社のスポンサーシップのもと実施されました。

一部承認外のデータを含みますが、承認時に評価された成績であるため紹介します。
本邦で承認された⽤法・⽤量:通常、トファシチニブとして1回5mgを1⽇2回経⼝投与する。
注)併⽤薬のMTXは各地域の規制で定められた⽤法・⽤量によるもので、本邦での承認⽤法・⽤量とは異なる。
本邦におけるMTXの承認⽤量(関節リウマチ):通常、1週間単位の投与量をメトトレキサートとして6mgとし、1週間単位の投与量を1回⼜は2〜3回に分割して経⼝投与する。分割して投与する場合、初⽇から2⽇⽬にかけて12時間間隔で投与する。1回⼜は2回分割投与の場合は残りの6⽇間、3回分割投与の場合は残りの5⽇間は休薬する。これを1週間ごとに繰り返す。なお、患者の年齢、症状、忍容性及び本剤に対する反応等に応じて適宜増減するが、1週間単位の投与量として16mgを超えないようにする。

1041試験:患者背景ベースライン時の患者背景

Yamanaka, H. et al.:Arthritis Res Ther 18:34, 2016[L20160201210]
社内資料:国内⻑期投与試験(MTX併⽤・単剤、1041試験)[L20120705089](承認時評価資料)
本試験は、ファイザー株式会社のスポンサーシップのもと実施されました。

判定された悪性腫瘍(NMSCを除く)(主要評価項目)

コックス比例ハザードモデルに基づく。
安全性解析対象集団。観察期間は治療開始から最終投与の60日後までとした。
 *:トファシチニブ10mg1日2回投与に割り付けられ5mg1日2回投与に減量された症例は、トファシチニブ10mg1日2回群に集計した。

PY(patient-years)=人・年、C(I confidence interval)=信頼区間、HR(hazard ratio)=ハザード比、IR(incidence rate)=発現率、n(number of patients with a first event within the risk period)=観察期間中に最初のイベントが発生した患者数、N(number of patients in each treatment group in the safety population)=安全性 解析集団における各治療群の患者数、MACE(major adverse cardiovascular events)=主要な心血管系有害事象、ORAL(Oral Rheumatoid Arthritis Trial)=ORAL試験、TNF(tumor necrosis factor)=腫瘍壊死因子

Ytterberg, S. R. et al.:N Engl J Med 386(4):316, 2022

判定されたMACEにおける年齢別の主要評価項目のサブグループ解析の発現率は、65歳以上では、TNF阻害剤群0.91(95% CI:0.50-1.52)に対しトファシチニブ併合群1.63(95% CI:1.20-2.18)でした[HR 1.79(95% CI:0.99-3.26)]。65歳未満では、TNF阻害剤群0.66(95% CI:0.42-0.99)に対しトファシチニブ併合群0.72(95% CI:0.54-0.94)でした[HR 1.10(95% CI:0.67-1.79)]。
観察期間は治療開始から最終投与の60日後までとしました。
トファシチニブ 10mg1日2回投与群は、2019年2月の試験デザイン変更により5mg1日2回投与に切り替えられた被験者が含まれます。

1041試験:安全性安全性のまとめ(288週時、安全性評価項⽬)

安全性
ゼルヤンツ群(MTX併⽤・単剤)全体で、投与開始から288週時までに486例中476例(97.9%)に有害事象が認められた。おもな有害事象は、⿐咽頭炎293例(60.3%)、帯状疱疹94例(19.3%)、転倒71例(14.6%)等であった。重篤な有害事象は139例に認められ、帯状疱疹14例等であった。有害事象による投与中⽌は118例に認められ、⿐咽頭炎69例、帯状疱疹53例等であった。本試験において、転移性卵巣癌1例、⾎栓性⾎⼩板減少性紫斑病1例、転移性⼩細胞肺癌1例等による7例の死亡が報告された。

Yamanaka, H. et al.:Arthritis Res Ther 18:34, 2016[L20160201210]
社内資料:国内⻑期投与試験(MTX併⽤・単剤、1041試験)[L20120705089](承認時評価資料)
本試験は、ファイザー株式会社のスポンサーシップのもと実施されました。

1041試験:5%以上で報告された有害事象5%以上で報告された有害事象(288週時、安全性評価項⽬)

Yamanaka, H. et al.:Arthritis Res Ther 18:34, 2016[L20160201210]
社内資料:国内⻑期投与試験(MTX併⽤・単剤、1041試験)[L20120705089](承認時評価資料)
本試験は、ファイザー株式会社のスポンサーシップのもと実施されました。

1041試験:有害事象による投与中⽌有害事象による投与中⽌(安全性評価項⽬)

Yamanaka, H. et al.:Arthritis Res Ther 18:34, 2016[L20160201210]
社内資料:国内⻑期投与試験(MTX併⽤・単剤、1041試験)[L20120705089](承認時評価資料)
本試験は、ファイザー株式会社のスポンサーシップのもと実施されました。

1041試験:臨床検査値のベースラインからの変化好中球数のベースラインからの変化(安全性評価項⽬) リンパ球数のベースラインからの変化(安全性評価項⽬)

*10例未満であるため結果は図⽰していない。

Yamanaka, H. et al.:Arthritis Res Ther 18:34, 2016[L20160201210]
社内資料:国内⻑期投与試験(MTX併⽤・単剤、1041試験)[L20120705089](承認時評価資料)
本試験は、ファイザー株式会社のスポンサーシップのもと実施されました。

1041試験:臨床症状の改善効果および⾝体機能の改善効果

本試験の安全性に関する情報は「1041試験 概要」および「288週時の安全性のまとめ」参照

ACR20改善率(有効性評価項⽬) HAQ-DIスコア(有効性評価項⽬)

*10例未満であるため結果は図⽰していない。
※投与期間中央値1185⽇(範囲:5〜2016⽇)
ゼルヤンツ10mg1⽇2回の結果は、承認外⽤量であるため図⽰していない。
安全性:ゼルヤンツ群(MTX併⽤・単剤)全体で、投与開始から288週時までに486例中476例(97.9%)に有害事象が認められた。おもな有害事象は、⿐咽頭炎293例(60.3%)、帯状疱疹94例(19.3%)、転倒71例(14.6%)等であった。重篤な有害事象は139例に認められ、帯状疱疹14例等であった。有害事象による投与中⽌は118例に認められ、⿐咽頭炎69例、帯状疱疹53例等であった。本試験において、転移性卵巣癌1例、⾎栓性⾎⼩板減少性紫斑病1例、転移性⼩細胞肺癌1例等による7例の死亡が報告された。

Yamanaka, H. et al.:Arthritis Res Ther 18:34, 2016[L20160201210](Additional Figure)より改変
社内資料:国内⻑期投与試験(MTX併⽤・単剤、1041試験)[L20120705089](承認時評価資料)
本試験は、ファイザー株式会社のスポンサーシップのもと実施されました。

一部承認外のデータを含みますが、承認時に評価された成績であるため紹介します。
本邦で承認された⽤法・⽤量:通常、トファシチニブとして1回5mgを1⽇2回経⼝投与する。
注)併⽤薬のMTXは各地域の規制で定められた⽤法・⽤量によるもので、本邦での承認⽤法・⽤量とは異なる。
本邦におけるMTXの承認⽤量(関節リウマチ):通常、1週間単位の投与量をメトトレキサートとして6mgとし、1週間単位の投与量を1回⼜は2〜3回に分割して経⼝投与する。分割して投与する場合、初⽇から2⽇⽬にかけて12時間間隔で投与する。1回⼜は2回分割投与の場合は残りの6⽇間、3回分割投与の場合は残りの5⽇間は休薬する。これを1週間ごとに繰り返す。なお、患者の年齢、症状、忍容性及び本剤に対する反応等に応じて適宜増減するが、1週間単位の投与量として16mgを超えないようにする。

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ゼルヤンツのMTX非併用下(単剤)での日本人を含むエビデンス
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2024年8月作成 XEL39O015A
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