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VYNDAQEL (tafamidis) 61 mg is indicated for the treatment of wild-type or hereditary transthyretin amyloidosis in adult patients with cardiomyopathy (ATTR-CM). VYNDAQEL (tafamidis meglumine) 20 mg is indicated for the treatment of transthyretin amyloidosis in adult patients with stage 1 symptomatic polyneuropathy (ATTR-PN) to delay peripheral neurologic impairment. [INDICATION TO BE UPDATED BY LOCAL MARKET.]
「禁忌を含む注意事項等情報」等につきましては電子添文をご参照ください。
SUMMARY
本剤は国際共同試験第Ⅲ相試験 B3461045試験成績を基に承認されました。以下の臨床試験には、ビンマック®の用法及び用量について、本邦における承認外の成績を含みます。
試験デザイン
第Ⅲ相、非盲検、多施設共同試験
先行して実施されたATTR-CM患者を対象としたビンダケル®の国際共同第Ⅲ相試験(B3461028試験)において臨床推奨用量決定後に治験実施計画書が改訂された。
目的
ATTR-CM患者にタファミジスを継続して長期間投与したときの安全性データを収集する。
各国においてATTR-CMの適応に対して処方可能となるまで、組み入れられた患者にビンマック®またはビンダケル®を提供する。
対象
先行して実施されたATTR-CM患者を対象としたビンダケル®の国際共同第Ⅲ相試験(B3461028試験)において、盲検下で30ヵ月間治験薬投与を完了したATTR-CM患者およびB3461028試験に参加していないATTR-CM患者
方法
コホートA、コホートBそれぞれの患者に1日1回、最長60ヵ月またはビンマック®またはビンダケル®がATTR-CMの治療薬として処方可能となるまでのいずれか早い時点までビンマック®61mgを投与した。また、忍容性に関わる有害事象が発現した場合は、ビンダケル®20mgに減量することができることとした。
なお、コホートA、コホートBはそれぞれ下記とした。
コホートA:B3461028試験で30ヵ月間の治療を完了したATTR-CMと診断された患者。
試験開始当初、コホートAの患者は標準治療(利尿薬など)に加え、盲検下で以下のとおり実投与群に割り付けられ、ビンダケル®20mgまたは80mgの1日1回投与を受けた。
治験実施計画書の改訂(第3版)後、ビンダケル®20mgまたは80mgの投与を受けていた患者は非盲検下でビンマック®の1日1回投与に切り替え、最長60ヵ月間またはビンマック®またはビンダケル®がATTR-CMの処方薬として患者がアクセスできるようになるまでのいずれか早い時点まで投与した。忍容性に関わる有害事象が発現した場合にビンダケル®20mgへの減量が1度認められた。ビンマック®を入手できない地域では患者はビンダケル®80mgの投与を受けた。
カットオフ日:2019年5月22日
ビンダケル®の用法及び用量
6. 用法及び用量
〈トランスサイレチン型心アミロイドーシス〉
通常、成人にはタファミジスメグルミンとして1回80mgを1日1回経口投与する。忍容性がない場合は減量できる。
【主要評価項目】
安全性評価項目:試験治療下で発現した有害事象の発現割合
【その他の評価項目】
有効性評価項目:
MedDRAの基本用語が器官別大分類 心臓障害に分類される、または胸部不快感、胸痛、死亡、脳血管発作、塞栓性脳卒中および疾患進行である場合、心血管事象による入院と判定した。
本試験における安全性解析対象集団はビンマック®の投与を受け、2019年5月22日のデータカットオフ時点までに1つ
以上の安全性評価項目の評価を受けた患者とした。また、有効性評価では安全性解析対象集団のうち、有効性評価項目を1つ以上評価された患者で構成される有効性解析対象集団を用いた。
加えて、【主要評価項目】安全性評価項目、【その他の評価項目】有効性評価項目に対し、ビンダケル®投与経験(既投与群と新規投与群)および日本人集団においてサブグループ解析を行った。
なお、既投与群、新規投与群は下記とした。
タファミジス既投与群(以降、既投与群):
ビンマック®61mg投与開始時点でビンダケル®の投与を受けたことがある患者。本部分集団はB3461045試験のコホートAに加え、B3461045試験のコホートBに組み入れられた以前にB3461025試験およびB3461026試験に組み入れられ、ビンダケル®20mgを1日1回投与した患者
タファミジス新規投与群(以降、新規投与群):
ビンマック®61mg投与開始時点でビンダケル®の投与を受けたことがない患者
【安全性評価項目】
治療薬に因果関係のある有害事象、重篤な有害事象、死亡、治験中止に至った有害事象、特別な関心のある有害事象、有害事象による試験からの離脱についての理由を要約した。加えて、何らかの理由による患者の離脱、ビンマック®61mgの治療曝露日数も要約した。ビンマック®61mg分析レポートに要約された安全性データには、ビンマック®61mgによる治療開始後の電話訪問または診療所訪問を通じて収集されたすべての情報が含まれる。
【主要評価項目】
安全性評価項目:試験治療下で発現した有害事象の発現割合
症例報告書で収集したすべての有害事象を要約した。安全性解析集団における有害事象、死亡、重篤な有害事象、有害事象による試験中止、有害事象による治験薬投与の一時中止または減量および特に注目すべき有害事象を評価項目として設定した。すべての有害事象はMedDRA(Medical Dictionary for RegulatoryActivities)に従いコード化され、要約した。
〔その他の評価項目〕有効性評価項目
心血管事象に関する入院頻度*
心血管事象による入院頻度*は、記述統計量およびTTR遺伝子型(変異型および野生型)およびベースラインのNYHA心機能分類(I度/Ⅱ度およびⅢ度/Ⅳ度)を因子とし、治療期間で調整したポアソン回帰モデルに基づいて解析した。
MedDRAの基本用語が器官別大分類 心臓障害に分類される、または胸部不快感、胸痛、死亡、脳血管発作、塞栓性脳卒中および疾患進行である場合、心血管事象による入院と判定した。
各評価時点におけるKCCQ-OSスコアへの影響
KCCQ-OSスコアの評価は、3ヵ月、6ヵ月、以降6ヵ月ごと(許容範囲:±2週間)に実施した。各評価時点におけるベースラインからの変化量は記述統計量を用いて要約した。また、経時測定データに対する施設および施設内被験者を変量効果、時期とTTR遺伝子型(変異型および野生型)を固定効果、KCCQ-OSベースラインスコアを共変量、分散共分散構造を無構造とした混合効果モデル(MMRM)を用いて解析した。なお、日本人集団サブグループ解析においては3ヵ月時のみ評価した。
各評価時点におけるNYHA心機能分類のベースラインからの変化
NYHA心機能分類のベースラインからの変化は、ベースライン時に対する3ヵ月、6ヵ月時点のスコアについてクロス表を用いて要約した。なお、日本人集団サブグループ解析においては3ヵ月時のみ評価した。
組み入れられた1048例(うち日本人35例)のうち、ビンマック®61mg 1カプセルが投与され、1つ以上の安全性評価項目の評価を受けた587例(うち日本人29例)が安全性解析対象集団とされました。このうち、ビンマック®61mg1カプセルの投与開始時点でビンダケル®の投与を受けたことがある患者は75例(うち日本人8例)(以下、「既投与群」)、ビンマック®61mg 1カプセル投与開始時点でビンダケル®の投与を受けたことがない患者(以下、「新規投与群」)は512例(うち日本人21例)でした。
全体集団 (N=587) |
サブグループ解析 既投与群(N=75) |
サブグループ解析 新規投与群(N=512) |
|
年齢(歳) | |||
平均値±標準偏差 | 76.80±6.89 | 78.95±6.51 | 76.48±6.90 |
性別、n(%) | |||
男性 | 540(92.0) | 70(93.3) | 470(91.8) |
女性 | 47(8.0) | 5(6.7) | 42(8.2) |
人種、n(%) | |||
白人 | 479(81.6) | 65(86.7) | 414(80.9) |
黒人 | 72(12.3) | 2(2.7) | 70(13.7) |
アジア人 | 33(5.6) | 8(10.7) | 25(4.9) |
その他 | 3(0.5) | 0 | 3(0.6) |
BMI(kg/m²) | |||
平均値±標準偏差 | 26.96±4.25 | 25.78±3.98 | 27.14±4.27 |
NYHAクラス、n(%) | |||
クラスⅠ | 74(12.6) | 4(5.3) | 70(13.7) |
クラスⅡ | 290(49.4) | 42(56.0) | 248(48.4) |
クラスⅢ | 200(34.1) | 27(36.0) | 173(33.8) |
クラスⅣ | 8(1.4) | 2(2.7) | 6(1.2) |
不明 | 15(2.6) | 0 | 15(2.9) |
TTR遺伝子型、n(%) | |||
変異型 | 79(13.5) | 5(6.7) | 74(14.5) |
野生型 | 508(86.5) | 70(93.3) | 438(85.5) |
試験成績
治験薬と関連のある有害事象は全体集団で9.0%(53/587例)に認められ、主なものは下痢1.7%(10/587例)、疲労1.0%(6/587例)、浮動性めまい0.9%(5/587例)等でした。
本試験における死亡は全体集団で4.8%(28/587例)に認められ、主な死因は原疾患17例、疾患進行4例、心停止、肺腫瘍、末期腎疾患、敗血症、心停止・硬膜下血腫、虚血性発作の合併症、不明各1例でした。治験薬と関連のある重篤な有害事象は、全体集団で1.5%(9/587例)に認められ、心停止、心不全、洞結節機能不全、疲労、肝機能異常、アミロイドーシス、水分過負荷、失神および丘疹性皮疹各1例でした。
投与中止に至った治験薬と関連のある有害事象は全体集団で0.9%(5/587例)に認められ、下痢、斑状皮疹、鼓膜障害、全身性そう痒症および肝機能異常各1例でした。
治験薬と関連のある減量に至った有害事象は全体集団で0.7%(4/587例)に認められ、めまい・口臭・体臭・頭痛・発疹そう痒・下痢・呼吸困難、下痢・鼓腸、めまい、倦怠感・記憶障害各1例でした。
ビンダケル®投与経験によるサブグループ解析において、治験薬と関連のある有害事象は既投与群で6.7%(5/75例)、新規投与群で9.4%(48/512例)に認められ、主なものは既投与群で心停止、尿路感染症、異常な体重減少、失語症・めまい、慢性気管支炎、呼吸困難各1.3%(1/75例)、新規投与群で下痢2.0%(10/512例)、疲労1.2%(6/512例)、めまい0.8%(4/512例)等でした。
本試験における死亡は既投与群で9.3%(7/75例)、新規投与群で4.1%(21/512例)に認められ、主な死因は既投与群で原疾患5例、心停止、肺腫瘍各1例、新規投与群で原疾患12例、疾患進行4例、末期腎疾患、敗血症、心停止・硬膜下血腫、虚血性発作の合併症、不明各1例でした。治験薬と関連のある重篤な有害事象は既投与群で1.3%(1/75例)、新規投与群で1.6%(8/512例)に認められ、既投与群で心停止1例、新規投与群で心不全、洞結節機能不全、疲労、肝機能異常、アミロイドーシス、水分過負荷、失神および丘疹性皮疹各1例でした。
治験薬と関連のある投与中止に至った有害事象は既投与群で認められず、新規投与群で1.0%(5/512例)に認められ、下痢、斑状皮疹、鼓膜障害、全身性そう痒症および肝機能異常各1例でした。
治験薬と関連のある減量に至った有害事象は既投与群で1.3%(1/75例)、新規投与群で0.6%(3/512例)であり、既投与群でめまい・口臭・体臭・頭痛・発疹搔痒・下痢・呼吸困難1例、新規投与群で下痢・鼓腸、めまい、倦怠感・記憶障害各1例でした。
全体集団 (N=587) |
サブグループ解析 既投与群(N=75) |
サブグループ解析 新規投与群(N=512) |
|
治験薬と関連のある 有害事象 n(%) |
53(9.0) | 5(6.7) | 48(9.4) |
死亡 n(%) | 28(4.8) | 7(9.3) | 21(4.1) |
治験薬と関連のある 重篤な有害事象 n(%) |
9(1.5) | 1(1.3) | 8(1.6) |
治験薬と関連のある 投与中止に至った 有害事象 n(%) |
5(0.9) | 0 | 5(1.0) |
治験薬と関連のある 減量に至った 有害事象 n(%) |
4(0.7) | 1(1.3) | 3(0.6) |
心血管事象に関する入院(1回以上)が報告された患者は全体集団で17.0%(49/288例)であり、心血管事象に関する入院頻度の最小二乗平均(1年あたり)は0.3729回でした。
【サブグループ解析】ビンダケル®投与経験によるサブグループ解析において、心血管事象に関する入院(1回以上)が報告された患者は既投与群で15.1%(8/53例)、新規投与群で17.4%(41/235例)であり、心血管事象に関する入院頻度の最小二乗平均(1年あたり)は既投与群で0.3687回、新規投与群で0.3739回でした。
データカットオフ日:2019年5月22日
本解析には試験期間中に入院した心血管関連の入院のみが含まれます。ビンマック®の初回投与前の入院は含まれていません。
KCCQ-OSスコアのベースライン‡からの最小二乗平均変化量†(95%CI)は全体集団で3ヵ月時に-5.95(-9.90、-2.01)、6ヵ月時に0.33(-1.24、1.90)でした。
【サブグループ解析】ビンダケル®投与経験によるサブグループ解析において、KCCQ-OSスコアのベースライン‡からの最小二乗平均変化量(95%CI)は3ヵ月時に既投与群で-0.45(-4.39、3.49)、新規投与群で-4.52(-11.6、2.53)、6ヵ月時でそれぞれ10.35(3.46、17.24)、-0.49(-1.55、0.57)でした。
データカットオフ日:2019年5月22日
【サブグループ解析】ビンダケル®投与経験によるサブグループ解析において、3ヵ月時のNYHA心機能分類は、既投与群でⅢ度からⅡ度の変化、Ⅳ度からⅢ度の変化が各1例、Ⅰ度からⅡ度の変化、Ⅲ度からⅣ度の変化が各1例認められました。その他のすべての患者でベースライン※時のNYHA心機能分類を維持していました。
全体集団 (N=587) |
サブグループ解析 既投与群(N=75) |
サブグループ解析 新規投与群(N=512) |
|
年齢(歳) | |||
平均値±標準偏差 | 76.80±6.89 | 78.95±6.51 | 76.48±6.90 |
性別、n(%) | |||
男性 | 540(92.0) | 70(93.3) | 470(91.8) |
女性 | 47(8.0) | 5(6.7) | 42(8.2) |
人種、n(%) | |||
白人 | 479(81.6) | 65(86.7) | 414(80.9) |
黒人 | 72(12.3) | 2(2.7) | 70(13.7) |
アジア人 | 33(5.6) | 8(10.7) | 25(4.9) |
その他 | 3(0.5) | 0 | 3(0.6) |
BMI(kg/m²) | |||
平均値±標準偏差 | 26.96±4.25 | 25.78±3.98 | 27.14±4.27 |
NYHAクラス、n(%) | |||
クラスⅠ | 74(12.6) | 4(5.3) | 70(13.7) |
クラスⅡ | 290(49.4) | 42(56.0) | 248(48.4) |
クラスⅢ | 200(34.1) | 27(36.0) | 173(33.8) |
クラスⅣ | 8(1.4) | 2(2.7) | 6(1.2) |
不明 | 15(2.6) | 0 | 15(2.9) |
TTR遺伝子型、n(%) | |||
変異型 | 79(13.5) | 5(6.7) | 74(14.5) |
野生型 | 508(86.5) | 70(93.3) | 438(85.5) |
既投与群は本試験において一定期間ビンダケル®を投与した後、ビンマック®に切り替えを行っているため、ビンマック®に切り替える直前の来院があり、評価されている場合はこの値をベースラインとし、評価されていない場合はビンマック®投与前かつB3461045試験の0日以降の値をベースラインとしました。
新規投与群のベースラインはB3461045試験のベースライン(0日)としました。
データカットオフ日:2019年5月22日
患者背景(日本人集団サブグループ解析)
全体集団(日本人) (N=29) |
サブグループ解析 既投与群(日本人) (N=8) |
サブグループ解析 新規投与群(日本人) (N=21) |
|
年齢(歳) | |||
平均値±標準偏差 | 77.62±5.51 | 82.88±3.64 | 75.62±4.76 |
性別、n(%) | |||
男性 | 26(89.7) | 7 | 19(90.5) |
女性 | 3(10.3) | 1 | 2(9.5) |
人種、n(%) | |||
白人 | 0 | 0 | 0 |
黒人 | 0 | 0 | 0 |
アジア人 | 29(100) | 8 | 21(100) |
その他 | 0 | 0 | 0 |
BMI(kg/m²) | |||
平均値±標準偏差 | 22.65±2.76 | 22.29±3.87 | 22.79±2.31 |
NYHAクラス、n(%) | |||
クラスⅠ | 1(3.4) | 0 | 1(4.8) |
クラスⅡ | 17(58.6) | 4 | 13(61.9) |
クラスⅢ | 10(34.5) | 3 | 7(33.3) |
クラスⅣ | 1(3.4) | 1 | 0 |
不明 | 0 | 0 | 0 |
TTR遺伝子型、n(%) | |||
変異型 | 0 | 0 | 0 |
野生型 | 29(100) | 8 | 21(100) |
治験薬と関連のある有害事象は全体集団(日本人)で10.3%(3/29例)に認められ、肝機能異常、洞結節機能不全および肺炎各1例でした。
本試験における死亡は全体集団(日本人)で原疾患3.4%(1/29例)でした。治験薬と関連のある重篤な有害事象は全体集団(日本人)で6.9%(2/29例)に認められ、洞結節機能不全および肝機能異常各1例でした。
治験薬と関連のある投与中止に至った有害事象は全体集団(日本人)で肝機能異常3.4%(1/29例)でした。
治験薬と関連のある減量に至った有害事象は全体集団(日本人)で認められませんでした。
【サブグループ解析】ビンダケル®投与経験によるサブグループ解析において、治験薬と関連のある有害事象は既投与群(日本人)で認められず、新規投与群(日本人)で14.3%(3/21例)に認められ、肝機能異常、洞結節機能不全および肺炎各1例でした。
本試験における死亡は既投与群(日本人)で認められず、新規投与群(日本人)で基礎疾患による死亡が4.8%(1/21例)認められました。
治験薬と関連のある重篤な有害事象は既投与群(日本人)で認められず、新規投与群(日本人)で9.5%(2/21例)に認められ、洞結節機能不全および肝機能異常各1例でした。
治験薬と関連のある投与中止に至った有害事象は既投与群(日本人)で認められず、新規投与群(日本人)で肝機能異常4.8%(1/21例)でした。
治験薬と関連のある減量に至った有害事象は既投与群(日本人)、新規投与群(日本人)ともに認められませんでした。
全体集団(日本人) (N=29) |
サブグループ解析 既投与群(日本人) (N=8) |
サブグループ解析 新規投与群(日本人) (N=21) |
|
治験薬と関連のある 有害事象 n(%) |
3(10.3) | 0 | 3(14.3) |
死亡 n(%) | 1(3.4) | 0 | 1(4.8) |
治験薬と関連のある 重篤な有害事象 n(%) |
2(6.9) | 0 | 2(9.5) |
治験薬と関連のある 投与中止に至った 有害事象 n(%) |
1(3.4) | 0 | 1(4.8) |
治験薬と関連のある 減量に至った 有害事象 n(%) |
0 | 0 | 0 |
有害事象はMedDRA v21.1でコーディングしたものをMedDRA-J v21.1基本語を用いて翻訳した。
心血管事象に関する入院(1回以上)が報告された患者は全体集団(日本人)で13.8%(4/29例)であり、心血管事象に関する入院頻度の平均(1年あたり)は0.97回でした。
【サブグループ解析】ビンダケル®投与経験によるサブグループ解析において、心血管事象に関する入院(1回以上)が報告された患者は既投与群(日本人)で認められず、新規投与群(日本人)で19.0%(4/21例)であり、心血管事象に関する入院頻度の平均(1年あたり)は、既投与群(日本人)で0回、新規投与群(日本人)で1.35回でした。
データカットオフ日:2019年5月22日
本解析には試験期間中に入院した心血管関連の入院のみが含まれます。ビンマック®の初回投与前の入院は含まれていません。
KCCQ-OSスコアのベースライン‡からの最小二乗平均変化量(95%CI)は3ヵ月時に全体集団(日本人)で0.82(-3.32、4.95)でした。
【サブグループ解析】ビンダケル®投与経験によるサブグループ解析において、KCCQ-OSスコアのベースライン‡からの最小二乗平均変化量(95%CI)は既投与群(日本人)で-0.71(-8.37、6.95)、新規投与群(日本人)で1.67(-4.41、7.75)でした。
データカットオフ日:2019年5月22日
NYHA心機能分類は3ヵ月時において、日本人の評価対象症例では全体集団(日本人)で下記に示す通りでした。
【サブグループ解析】ビンダケル®投与経験によるサブグループ解析において、既投与群(日本人)でⅢ度からⅡ度の変化、Ⅳ度からⅢ度の変化が各1例認められました。その他の患者でベースライン※時のNYHA心機能分類を維持していました。
治療群 | NYHAクラス | ベースライン※のNYHAクラス、n | |||
Ⅰ度 | Ⅱ度 | Ⅲ度 | Ⅳ度 | ||
3ヵ月時 | |||||
全体集団(日本人) (N=14) |
Ⅰ度 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Ⅱ度 | 0 | 6 | 1 | 0 | |
Ⅲ度 | 0 | 0 | 6 | 1 | |
Ⅳ度 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
サブグループ解析 既投与群(日本人) (N=5) |
Ⅰ度 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Ⅱ度 | 0 | 1 | 1 | 0 | |
Ⅲ度 | 0 | 0 | 2 | 1 | |
Ⅳ度 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
サブグループ解析 新規投与群(日本人) (N=9) |
Ⅰ度 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Ⅱ度 | 0 | 5 | 0 | 0 | |
Ⅲ度 | 0 | 0 | 4 | 0 | |
Ⅳ度 | 0 | 0 | 0 | 0 |
既投与群は本試験において一定期間ビンダケル®を投与した後、ビンマック®に切り替えを行っているため、ビンマック®に切り替える直前の来院があり、評価されている場合はこの値をベースラインとし、評価されていない場合はビンマック®投与前かつB3461045試験の0日以降の値をベースラインとしました。
新規投与群のベースラインはB3461045試験のベースライン(0日)としました。
データカットオフ日:2019年5月22日
ビンマック®の効能又は効果、効能又は効果に関連する注意、用法及び用量、用法及び用量に関連する注意
4.効能又は効果トランスサイレチン型心アミロイドーシス(野生型及び変異型)
NYHA心機能分類Ⅲ度の患者では、NYHA心機能分類Ⅰ・Ⅱ度の患者より相対的に本剤の有効性が低い可能性があるので、本剤の作用機序、及び臨床試験で示唆されたNYHA心機能分類と有効性の関係を十分に理解し、患者の状態を考慮した上で、本剤投与の要否を判断すること。[17.1.1、17.1.2参照]
NYHA心機能分類Ⅳ度の患者における有効性及び安全性は確立していない。[17.1.2参照]
通常、成人にはタファミジスとして1回61mgを1日1回経口投与する。
タファミジスメグルミン20mgを含有する製剤から本剤に切り替える場合、タファミジスメグルミン80mgを投与している患者又はタファミジスメグルミン80mgの投与が必要な患者に限り本剤1カプセルに切り替えることができる。
ビンダケル®の効能又は効果、用法及び用量
〈トランスサイレチン型心アミロイドーシス〉
通常、成人にはタファミジスメグルミンとして1回80mgを1日1回経口投与する。忍容性がない場合は減量できる。
本コンテンツは、日本国内の医療・医薬関係者を対象に、日本国内で医療用医薬品を適正にご使用いただくため、日本国内の承認に基づき作成されています。日本の医療機関・医療提供施設等に所属し、医療行為に携っている方を対象としており、日本国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
あなたは医療関係者ですか?